給与手当まとめ

手当も関係する「標準報酬月額」とは

知らないと危険 標準報酬月額

会社に勤めて始めてもらう給料。
その給料明細には「手当」も含まれている人もいます。

1番身近な手当だと「交通費(通勤手当)」などがあり、
定められた金額以下であれば非課税と安心していても、
「標準報酬月額」では、引かれているというのはご存知でしょうか。

標準報酬月額って何?

厚生年金や健康保険の基準となる報酬(給与)のこと。

会社で働いて給料をもらった時に、保険料などが引かれます。
そして「支払うべき厚生年金と健康保険の金額」というものが決まっており、
この従業員がどのくらい支払う必要があるのか、
その金額を決める上での、基準となる報酬のことを指しています。

どうやって決まるの?

原則4~6月の3か月間の収入の平均。

基本的には、4~6月の3か月間の収入を平均した金額が
その人の標準報酬月額となります。

また、この3か月間のうち1か月17日以上勤務した報酬が対象で
それに満たない場合は、17日以上の2か月の平均から計算されます。

標準報酬月額の対象となる報酬

標準報酬月額の対象となる報酬は、次のようになっています。

・給与や賃金
・通勤手当などの交通費
・各種手当(残業手当、役職手当、皆勤手当など)
・現物で支給された報酬

これらを対象として支払わられた報酬が対象となります。

通勤手当は限度内であれば、所得税などの計算の対象には含まれませんが
社会保険料の計算には含まれています。

なお、年に3回以下の「賞与」は含まれません。

等級別の保険料額

標準報酬月額は、健康保険は第1級(5万8千円)から
第50級(139万円)までの、全50等級に区分されています。

区分は都道府県によって異なります。
詳しくは、こちらを見てください。
都道府県毎の保険料額表

例として、東京都で働いている人の報酬月額が「20万」の場合は、
「195,000~210,000」の17等級に基づいた保険料額となります。
※()は厚生年金等級。

高くなればなるほど・・・

標準報酬月額が高ければ保険料を増えていく。

このように、各種手当が多い、交通費は限度額内だから
非課税と安心だとしても、標準報酬月額では保険料で引かれ、
それが高ければ高いほど保険料も高くなるという事も覚えておきましょう。

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以上、手当も関係する「標準報酬月額」とはでした。

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